食品系の勉強で得た知識をお菓子営業で活かす
- 「昔から『食べること』に興味があって、調理師の資格が取れる高校に進学。その後は短大で栄養士の資格も取得しました」。今どきのルックスである福田貴史さんだが、学生の頃から漠然としながらも将来のビジョンを描いていたのだとか。調理師&栄養士という資格を手に社会へ飛び出した福田青年、彼が選んだ職場が虎屋商事だった。「最初は食品業界の開発を考えていたんですけど、営業も面白そうだから受けてみようと。そうしたら健康食品の会社と虎屋商事の2社で内定をもらいました」。2社のうち、虎屋商事を選んだ訳は「健康食品よりも、お菓子の方がより幅広い層に喜ばれる食品だと思ったから」とのこと。「もともと僕って、あまりお菓子自体を食べなかったんです。だからかな、思い出補正とか僕の嗜好に引きずられることなく、純粋に商品の良し悪しでお菓子を見られる」。もちろん商品としてお菓子への愛情は人一倍。一見シビアながら、お菓子へ対する熱い想いは誰にも負けない!
一期一会の精神で、笑顔を絶やさない営業を
- 虎屋商事の営業職として入社した福田さん。営業の際に心がけているのは、なるべく笑顔で営業するということ。「辛い時、疲れている時もありますが、とにかく笑顔。基本的に新規のお客様と僕は初対面となるわけですよね。普段の僕を知っている人なら「ああ、今日は疲れてるのかな」とか思ってもらえますけど、最初の印象で暗かったり元気ないと思われるのは大いにマイナス。お客様も僕も気持ち良くなれるような、そんな営業スタイルを目指しています」。最初のうちは、慣れない営業の仕事にストレスを感じることもあったとか。
そんな福田さんのストレス発散の方法が、気分転換がてらのウォーキング。学生時代はほどんど意識したことのなかった季節の移ろいは、福田さんの心のプレッシャーを程よくときほぐしてくれたそう。「営業は、とにかく自分の足で歩いて開拓するのが基本。外回りすることで、他のものはもちろん自分自身のいろいろなものが見えてきます。僕は考えちゃうタイプなので、スパッと切り替えするよう心がけているのが営業のコツですかね」
失敗を糧にして、営業マンとして成長する日々
福田さんにとって、一番嬉しかったことが近頃あったとか。「6月20日に、冷害でじゃがいも不足のため発売休止していたピザポテトが再販されたんです。TV番組でも特集されていて、番組内でもファンの生の声も結構拾っていたので、そういったリアルな意見を知れたのはすごく大きかった。さっそく納品しましたけど、「虎屋さん、ピザポテト在庫にあるんだ。良かったー」という声をいただきました。そういったトレンドに即座に反応して、お客様の喜ぶ声がダイレクトに聴けるのが営業の魅力ですね」。そんな福田さんも、過去には大きな失敗を犯している。それは入社1年目のこと。「ちょうど大竹主任が担当されていたお客様を僕が引き継いだんですが、いざ僕が担当になると、やはり大竹主任と僕との力量の差といいますか、いろいろな対応の拙さが重なり、大切な顧客を怒らせてしまったんです」。その結果、なんと取引停止の憂き目に。結局、前任者である大竹さんはじめ先輩、同僚たちのフォローによりなんとか事無きを得たものの、福田さんには大きな教訓になったという。「お客様への最初の接し方がとても大事だと気付かされました」
馴染み&新規のお客さまと接することで、日々成長
- 営業として充実した毎日を送る福田さん。現在プライベートでもおめでたが訪れている。「ちょうどいま、妻が妊娠中でして。休みの日はお腹の中で動く赤ちゃんを触って、会える日を心待ちにしています」。プライベートが充実している福田さんは、営業でもメキメキと成長と遂げているとか。「新規のお客様とお会いする機会も多いんですが、その際に感じるのは『川越』という街のブランド力。遠方の方でも「あー、あのお菓子で有名な」となってくださるので話が早いし、営業においてもプラスに働いていると感じます。そんな川越のイメージを背負いながら、21世紀の新たなお菓子の在り方を提案していけたら」。様々なお客たちと出会い、お客たちとともに成長できる。営業の醍醐味ここにあり、といったところだろう。また、社内の雰囲気の良さも、仕事の成功を後押ししてくれる。「みんなそうだと思うんですけど、虎屋商事は社員数が多いのに家族みたいな関係なんです。困っている案件があれば、部署問わずみんなで協力し合って解決の糸口を見つける。そんなフォア・ザ・チームならぬフォア・ザ・ファミリーなスタンスが最大の武器かな」